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2011年1月9日日曜日

西伊豆・戸田で、”深海漁” を体験


こんにちは、茂木です。
昨年末にこちらのブログで、あわしまマリンパークで「深海魚ふれあい祭り」がスタートしたことをお知らせしました。そのイベントに関係することなのですが、本水族館が深海生物調達のため乗船している深海漁船のことについて、今回はお知らせしたいと思います。

昨年12月に、私は西伊豆の戸田港から出る深海漁船「光徳丸」に、あわしまマリンパークのスタッフさんと共に乗船させていただきました。

この日は寒波がやってきていてとても寒かったのに加え、海もうねりが入っていました。また起床したのが、早朝3時だったこともあり、体調がいまいちな感じで乗船しました。

最初は、初めての体験にわくわくしてましたが、そんな気分は1時間ともたなかったです。体が動かなくなってゆきました。だんだん意識が遠くなっていって、自分も何か手伝ったり、写真を撮ったりしたいのだけど、到底ムリな感じで…完全なる船酔いダウンしました。くやしかったな…めったに酔わないのですが(泣。漁師さん、みなさんごめんなさい、といった感じで静かに横たわってました。それにしても、漁師さんはたくましい。毎日のことだから慣れるとはいえ、揺れを物ともせず、果敢にやるべき仕事をこなしていました。

さて、深海の底引き網は通常だと早朝から夕方までやるそうですが、この日は午後過ぎくらいで終わりました。その間、底引き網を引いたのは4回だったと思います。MAXのときで、6回引きます。






網を上げた後、漁師さんは、アカザエビやタカアシガニ、ギンダラやドンコなど市場で売れそうな魚を選別します。
そこで水族館は、漁師さんがあまり対象にぜず、海に戻してしまうような生物の中から必要そうなものを選別します。
例えば、メンダコやナヌカザメ、ミドリフサアンコウ、キホウボウなど。これらは生きて持って帰らなければならないため、クーラーボックスに入れてエアーを送りながら管理しておきます。深海生物なので、船上に上がってきた瞬間、浮き袋が口から出てしまっていたり、ぐったりしてるものも少なくありません。必要に応じては膨らんだ浮き袋を注射器でしぼませて持ち帰ることもあります。揺れる船上で、このような処理を行なうのはとても至難の業ですが、それをやってのける水族館のスタッフさんはやはりスゴイです。





今回は、せっかく作っていただいた高級アカザエビ(テナガエビ)とギンダラの汁を食べ逃しました。食べたい気持ちと、それを受け付けない体の苦闘がしばらく続きましたが、やっぱり無理でした…。本当に申し訳ない気持ちと、残念な気持ちでいっぱいでした。

寒くても、揺れても、漁師さんは漁をします。魚が私たちの口に運ばれるまでに、こんな苦労があるのだな、としみじみ漁師さんと食べ物に感謝しました。

本当はたくさん写真を撮るつもりでしたが、果たせずすみません。唯一撮れた写真を載せておきます。

また今回お世話になった「光徳丸」さんのお店では、タカアシガニなど駿河湾の新鮮な海の幸が味わえます。戸田近くに行く際には、ぜひお立寄りください。

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