• 最新ツアー検索
  • ショップガイド
  • ダイビングスポット
  • 水中写真・動画
  • ランキング
  • ダイビングSNS『うみもぐら』
  • ダイビングの初め方
  • 環境問題
  • プレゼント
  • ダイブネット編集部Blog
  • 今月の特集
  • リンク

2011年1月11日火曜日

「しんかい6500」を見学!

こんにちは、茂木です。今日も凍える寒さでしたが、みなさん風邪など引かれていませんか?
さて、ここ最近深海好いている私ですが、今日もまた深海に関する話題を。

突然ですが、みなさんは、宇宙にいくか、深海にいくか、どちらか一方の夢を叶えられるとしたら、どちらを選びますか?私は後者です。
その夢を叶えてくれるのが潜水艦ですよね。最も一般人の私が行けるはずもないのですが…。小さいころから、この「潜水艦」という響きには非常にロマンを感じていました。
実は今日、以前からお目にかかりたいと思っていた「しんかい6500」と「しんかい2000」を見せてもらいに、海洋研究開発機構(JAMSTEC)に行ってきました。ここは深海をはじめ、いろんな海洋の研究をしている機関で、みなさんもよくご存知だと思います。

今回いろいろとお話を聞かせてもらったのですが、中でもとりわけ面白かったことをご紹介します。



まずは、有人潜水調査船「しんかい6500」について。意外と知らなかったのが、潜航時間。どれくらい潜っていられるかというと、最長で8時間だそうです。これにはバッテリーの問題などが関係しています。行き帰りにかかる時間が2時間半ずつで、実際に海底調査に使える時間は3時間ということでした。トイレや食事もできるようですが、とても狭いスペースなので、実際には難しいことだとか。人が乗る耐圧殻はチタン合金でできていて、深海6500mでも耐えられる構造をしています。ちなみに、この製作を手がけたのは、三菱重工。世界に誇る技術ですね。

普段は調査に出ていることが多いため、実物を見られる機会は少ないということ。今回はメンテナンス中でしたが、ホンモノを見られてラッキーでした。


以下は見学用の「しんかい6500」。中はこんな感じでリアルに再現されています。実際はここに3人乗っていくので、結構窮屈そうですね。



深海の熱水域で採取されたユノハナガニが飼育されていました。水槽に特に圧はかけていないようですが、比重が「3.5」と、普通の海水(1.025前後)に比べて非常に高い値でした。ちなみに水温は8℃。それから、彼らは硫化水素を栄養源としているので、硫化ナトリウムの添加がされていました。深海生物の飼育ともなると、通常とは違う管理が必要なのですね。なるほどなぁ、と感心してしまいました。



以下が、硫化ナトリウムの添加装置です。


それから、シロウリガイにビックリ!この貝の血液は「ウルトラ血液」といわれ、真っ赤なのです。本当に人間の血みたいで気持ち悪いですよね…それもそのはずで、ヘモグロビンが含まれているんだそうです。貝を開けて、こんな色をしてたら即倒しそう(笑。



こちらが「しんかい2000」です。現在はもう使われていませんが、こちらも大活躍した潜水艦ですね。水中カメラや、マニュピレーターと呼ばれる、深海で採取作業などをするときに使う機器もじっくり見ることができました。







また水深1000mでかかる水圧を、カップラーメンのカップを使って説明していただきました。見る見るうちにカップが縮まっていき、高圧環境を感じることができましたよ。



当機関では、一般の方の見学もできますので、興味のある方は参加申し込みの上、ぜひ行かれてみてください。私たちの知らない世界がたくさんで、きっと面白いと思いますよ。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の見学について

0 件のコメント: