遅ればせながら…ダイビングフェスティバル2010にて、
14日(日)に開催された「サンゴマップ紹介セミナー」の
様子をご紹介します。
「みんなで作ろう!」と、サンゴマップ実行委員会の声かけの下、
2008年7月にスタートしたサンゴマッププロジェクト。
これまで約2年間、一般のダイバーさんから
日本各地のサンゴ情報が集められてきました。
今回のセミナーでは、その活動の成果が発表されました。
主に発表された3スピーカーの方のお話を元に
このプロジェクトの成果はもとより、
今後の展開も含めてお伝えします。
最初のスピーカーは、WWFジャパン 安村 茂樹氏。
「突然ですが、みなさんは海中で何を見るのが好きですか?」
の問いかけが。
これには、魚やウミウシと答えた聴講者はいましたが、
「サンゴ」と答えた方はいませんでした。
確かに、海中で魚などの動く生物を見る方は多いですが、
サンゴに注目する方は少ないと思います。
このプロジェクトは、まずダイバーの方に
「意識して、サンゴを見てもらおう」と始められたものとのこと。
そして日本全国の目撃情報を集め、一つのマップにすることを目的としてきました。
これまでに、300~400件の目撃情報が寄せられ、
さまざまな面で役立っています。
安村氏からは、
「いろんな情報が寄せられましたが、例えば北海道には、
サンゴはいませんでした、という情報も貴重な情報です。
サンゴの生息域の北限が変わってきているので、
特に北の情報というのは知りたい情報なのです。
また、人工衛星でもサンゴの生息域を調べていますが、
サンゴには海藻が生えるため、誤認される可能性も高いのです。
そこで、人の眼で見た情報というのが有力になってきます。
また、深場のサンゴは人工衛星では確認できません。
それらのサンゴ情報もまた貴重なものです。」
などのお話がありました。
続きは、その2へ…
2010年2月26日金曜日
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