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2010年8月9日月曜日

イルカにも同性愛!?


こんにちは、茂木です。あっという間にお盆ですが、みなさん夏を楽しんでますか?
にしても、アツイですね…。

いきなり質問ですが、みなさんはイルカと一緒に泳いだことがありますか?
プールや水族館でならある、海で一緒に泳いだ事がある、そんなうらやましい体験をされた方、結構いるかもしれませんね。

「イルカ」というと、とても人気があります。
最近では自然の海で一緒に泳ぐツアーなどが開催され、一般の方でもイルカと泳ぐことが容易にできるようになってきました。
中でも伊豆諸島の御蔵島では、野生のミナミハンドウイルカたちと一緒にドルフィンスイムができることが知られています。この時期はたくさんの人が入島するので、普段の何倍もの人で島は大賑わいになるようですね。

そんな大人気のイルカやクジラたちのコミュニケーションについて、研究されている方がおられます。日本では初めて、イルカの個体識別を始めたとして知られる篠原正典先生(帝京科学大学生命環境学部自然環境学科専任講師)です。

先月末、海の環境法人NPO bridgeが開催する、イルカ・クジラ動物行動学レクチャー、題して『イルカ・クジラ 海の生態系の頂点を生きる ~野生の社会と生態研究の魅力~』に参加し、篠原先生の講演を聞いてきました。その様子を一部レポートします。


イルカにも同性愛あり!?
イルカ同士がふれあう意味



イルカの雄が、雄のシンボルを出して泳いでいる光景を目の当たりにしたことがありませんか?ちょっと衝撃的ですが、これには理由があるようです。
水中を泳ぎながら雄同士が戯れる際、ある個体が雄役、別のある個体が雌役になり接触行動をすることがよくあります。これぞイルカの同性愛行動ですが、これには繁殖のための練習、またオス同士の強い絆の構築といった意味あいがあるようです。ちなみに、雌にはこのような同性愛行動はあまり見られません。
またこちらは雄、雌関係なくする行動で、「ラビング(rubbing。rub=こすりつける)行動」と呼ばれるものがあります。胸ビレなどで相手をこすったりします。これはケンカの後などによく見られ、仲直りの意味(親和的機能)があると考えられているのです。面白いのは、ケンカを仕掛けた方、仕掛けられた方関係なしに、ラビング行動はされるということ。またケンカと関係のなかった第三者も、ラビングをすると次のケンカまでの時間が長くなるそうですよ。


みんなシャチには要注意


ザトウクジラが繁殖期になると奏でる”ソング”を聴いたことがありますか?とても神秘的な歌声です。
でもなぜザトウクジラは、冬の餌の少ない時期に小笠原にきて繁殖をするのでしょうか?

ザトウクジラが約2ヶ月間、絶食をしてまで小笠原で繁殖するのは、ずばりシャチがいないから、だそうです。知らなかった…。天敵のいない安全な海域を、彼らはちゃんと知っているのですね。
また胸ビレの前方にフジツボを付けているのは、ザトウクジラやセミクジラの仲間などあまり速く泳げないクジラが、シャチと戦うため、と最近では考えられているそうです。本当にそうだったらスゴイですね。武装するクジラ!なんだかワクワクしてしまいます…。
一方、イロワケイルカは「ビッ、ビッ、ビッ」という短いクリックス音のみ出しますが、実はこれ、シャチの可聴域を外した音といいます。シャチに気付かれないように仲間同士でコミュニケーションをとっているのですね。その点ハンドウイルカはいろんな音を出しますが、基本的に群れでいることが多いので、シャチに気付かれても割と平気のようです。

今回は他にもたくさん面白いお話がありました。私もイルカ・クジラは好きなので、夢中になって聞いていたら時間があっという間に過ぎていました。もしイルカと海で泳ぐことがあったら、よく観察してみようと思います。

海の環境法人NPO bridgeさんでは、御蔵島でイルカと一緒に泳げるプログラムや、様々なイベントを開催していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

http://www.npo-bridge.org/

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