こんにちは、茂木です。
先日24日(月)に、映画『グラン・ブルー完全版』の試写会に行ってきました。そこでステキなお二方にお会いしたので、まずはご紹介。プロフリーダイバーの篠宮龍三さん(左)と、自然写真家の高砂淳二さん(右)です。篠宮さんは、なんと水深115mまで潜る現アジア記録保持者。以前からお会いしてみたかったので、念願叶って嬉しかったです。笑顔が光るステキな方でした。一方高砂さんには久しぶりにお会いしましたが、そのお茶目っぷりは顕在でした。カメラ型のバックがなんともいい雰囲気を放っていましたよ~。高砂さんが撮るイルカの写真は大好きです。そして『グラン・ブルー』も、私の大好きな映画の一つです。この夏より、デジタル・レストア・バージョンとして、完全版で公開されます。それも168分という長尺で♪
ここからは映画の感想を。
『グラン・ブルー』は、学生時代に何度も観て、強い衝撃を受けた思い出の作品。水中で羨ましいくらい自然にイルカと戯れるジャック。その身一つでグランブルーの世界に辿り着くジャック。1シーン1シーンに感動しながら観たのを覚えている。正直以前観た時にはよくわからなかったこともあった。それから少し時を経て、試写会で再びこの映画を観て、自分がどう感じるか楽しみでもあった。完全版では、登場人物の心理描写がより克明に描かれている。なので以前観たときはわからなかったことが、今回なるほどなぁ、とわかったり。新たな気付きが多くあった。わかってよかったこと、逆にわかるようになって辛く?なったこと。自分のこれまでの経験とリンクする部分も結構あったりした。以前鑑賞したことがある方は、感じ方の変化なども楽しんでもらえると思う。その辺は人それぞれだと思うので、ここでは敢えて細かくは触れない。
だけどやっぱり何度観ても一番好きなシーンは変わらなかった。ジャック・マイヨールがプールサイドでイルカたちを見つめるシーン。このときのジャックのこぼれるような笑顔が印象的。イルカのことが好きでたまらないんだなって気持ちが伝わってきて、何だかこちらまでワクワクしてくる。そして次の瞬間、水に溶けるようにするりと頭からプールに入り…。プールに入った後は、イルカたちと自由に泳ぐことを楽しむ。まるで自分もイルカになったかのように、いつまでもどこまでも自由に。今でこそイルカと泳げるスポットは多くなってきたが、10年以上も前にこのシーンを観たときは、「私もイルカと一緒に泳ぎたい!」と強く憧れた。その憧れをずっと抱き続け、私はイルカや海に惹かれていった。
(c)1988 GAUMONT
ストーリーの中で、ジャックの親友でありライバルでもあるエンゾの存在もまた色濃い。癖のように、折に触れ、「あぁ」と息をもらすように一笑してから語り始めるところなどは、彼のユニークな人柄を際立てていて好感がもてる。フリーダイバーとしては自信たっぷり俺様気取りだけど、海辺でピアノを弾くシーンはどこか哀愁が漂っていてまた好きだ。まさにジャン・レノは適役で、彼扮するエンゾのファンも多いことと思う。
ストーリーの中で、ジャックの親友でありライバルでもあるエンゾの存在もまた色濃い。癖のように、折に触れ、「あぁ」と息をもらすように一笑してから語り始めるところなどは、彼のユニークな人柄を際立てていて好感がもてる。フリーダイバーとしては自信たっぷり俺様気取りだけど、海辺でピアノを弾くシーンはどこか哀愁が漂っていてまた好きだ。まさにジャン・レノは適役で、彼扮するエンゾのファンも多いことと思う。
(c)1988 GAUMONT
また今回は女性の視点から、ジャックの恋人・ジョアンナの気持ちに共感する部分も多かった。ジョアンナがジャックにどんどん惹かれていき、二人の絆は加速的に深まっていく。ジャックにとってもジョアンナは愛すべき大事な存在になる。なのに、海やイルカを目の前にするとその世界に引き込まれていってしまうジャック。どうにも止められない海やイルカへの気持ち(絶対的な存在)と、確かにあるはずのジョアンナへの愛。最後、何かにとり付かれたように海へ潜っていこうとするジャックを見送る決断をしたジョアンナ。彼女の気持ちを考えると、なんとも言えない気持ちでいっぱいになった。途中出てくるジャックとジョアンナの会話、「海底はつらい」「なぜ?」「上がってくる理由が見つからないからだ」。ジャックの中で、その「理由」は最後まで見つからなかったのか…?
また今回は女性の視点から、ジャックの恋人・ジョアンナの気持ちに共感する部分も多かった。ジョアンナがジャックにどんどん惹かれていき、二人の絆は加速的に深まっていく。ジャックにとってもジョアンナは愛すべき大事な存在になる。なのに、海やイルカを目の前にするとその世界に引き込まれていってしまうジャック。どうにも止められない海やイルカへの気持ち(絶対的な存在)と、確かにあるはずのジョアンナへの愛。最後、何かにとり付かれたように海へ潜っていこうとするジャックを見送る決断をしたジョアンナ。彼女の気持ちを考えると、なんとも言えない気持ちでいっぱいになった。途中出てくるジャックとジョアンナの会話、「海底はつらい」「なぜ?」「上がってくる理由が見つからないからだ」。ジャックの中で、その「理由」は最後まで見つからなかったのか…?
(c)1988 GAUMONT
ジャック・マイヨールは私の中でも大きな存在として残っており、彼にまつわる本は何冊か持っている。確か、彼の著書「ジャック・マイヨール~海の人々からの遺産~」の中だったと思うが、ジャックが「安直な方法は好きでない」と語っている部分がある。この言葉からも彼の芯の強さみたいなものを感じる。身体的にも精神的にも限界まで追い詰められるフリーダイビングという過酷な競技。苦しいことを拒まず努力するジャックだったからこそ、グランブルーに到達できたのではないか。そして、フリーダイバーとして記録を残すこと以上に、何よりグランブルーの世界に触れらることを楽しんでいたように思う。海への敬意や慈愛をいつでも胸に抱きながら。
ジャック・マイヨールは私の中でも大きな存在として残っており、彼にまつわる本は何冊か持っている。確か、彼の著書「ジャック・マイヨール~海の人々からの遺産~」の中だったと思うが、ジャックが「安直な方法は好きでない」と語っている部分がある。この言葉からも彼の芯の強さみたいなものを感じる。身体的にも精神的にも限界まで追い詰められるフリーダイビングという過酷な競技。苦しいことを拒まず努力するジャックだったからこそ、グランブルーに到達できたのではないか。そして、フリーダイバーとして記録を残すこと以上に、何よりグランブルーの世界に触れらることを楽しんでいたように思う。海への敬意や慈愛をいつでも胸に抱きながら。
今回の上映で改めてステキな作品だな、と感じました。海を愛する方、そうでない方にもぜひご覧いただきたい映画です。
今夏、「グラン・ブルー」の感動がよみがえります。最高級の映像と音で、あの気持ちのいいブルーを体感してくださいね。
☆作品紹介☆
8月7日(土)より、角川シネマ新宿ほか、ロードショー
<配給>角川映画
パリで187週連続上映という記録をうちたて、怒涛の社会現象を巻き起こした名作『グラン・ブルー』。 誰もが熱狂し、夢中になった、あの夏、あの海、あの感動が最新の技術により最高の映像で蘇ります。
今夏、「グラン・ブルー」の感動がよみがえります。最高級の映像と音で、あの気持ちのいいブルーを体感してくださいね。
☆作品紹介☆
『グラン・ブルー 完全版 -デジタル・レストア・バージョン-』
8月7日(土)より、角川シネマ新宿ほか、ロードショー
<配給>角川映画
パリで187週連続上映という記録をうちたて、怒涛の社会現象を巻き起こした名作『グラン・ブルー』。 誰もが熱狂し、夢中になった、あの夏、あの海、あの感動が最新の技術により最高の映像で蘇ります。
※「デジタル・レストア」とは? デジタル処理をすることで、フィルムの傷や汚れを修復、ノイズを削除し、より鮮明かつ美しい画像で見られる処理をしたもの。
『グラン・ブルー』公式ホームページ
http://www.legrandbleu.jp/
『グラン・ブルー』公式ホームページ
http://www.legrandbleu.jp/
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