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2010年4月30日金曜日

生のリュウグウノツカイ!

こんにちは、茂木です。GWですね~。連休中はお天気も良さそうでよかったです♪
さて今回は、驚きのニュースを一つ。

                  全長約4mのリュウグウノツカイ

去る4月25日(日)、神奈川県立生命の星・地球博物館にて、全長4mの「リュウグウノツカイ」の撮影と標本処理が行なわれました。大変貴重な機会なので、私も参加させていただきました。その様子を一部ご紹介します。
生のリュウグウノツカイを見るチャンスは極めてレア。今回の個体は4月1日に、山口県萩市沖を泳いでいたところを捕獲されたそうです。それが萩博物館の学芸員、堀 成夫さんのご尽力により神奈川県博に搬入され、標本処理が行なわれる当日まで凍結保管されていました。

               ちょっとフォトジェニック。赤く延びたヒレがきれい
初めてそのリュウグウノツカイを目にしたときは、ただただ感動してしまいました。実存するものだとはわかっていましたが、どこか伝説的な架空の生きもののようにも感じられたりしていましたので…。
それは、銀白色の体をし、額の上には長く延びた鮮紅色のヒレをひらめかせていました。こんなきれいな紅色が見られるのは極めて珍しいのではないでしょうか。なぜなら私たちが目にする本種のほとんどは、ホルマリン漬けの標本となっているため、この色が落ちてしまっているからです。
同博物館の学芸員、瀬能先生いわく「今冬、日本海では割と普通に漁獲されているようだが、太平洋岸でも特に相模湾ではかなり稀で、少なくとも博物館のオープン以来、一度も採捕情報を聞いたことがない」とのことでした。一般には深海魚と思われていますが、表層と低層の温度差がなくなる冬から春先にかけては浅い場所にも現れて、特に日本海では強い北西季節風によって岸近くまで吹き寄せられることが多いそうです。
残念ながらこの個体は上あごが壊れていますが、貴重な資料として残すべく、研究者やボランティアのみなさんの手により、標本にする作業が施されました。

                なんと人間をスケールにして撮影も

撮影を行なう瀬能先生。体色や模様ができるだけはっきりわかるように照明に工夫も。全体を入れて撮影するには脚立を使用。
この日は各部位の計数や計測、撮影などを行い、その後ホルマリン浸けにする作業が行なわれました。学芸員とボランティアスタッフの共同作業により、このような貴重な資料が出来上がるのです。

この日参加したボランティアのみなさんと、瀬能先生(一番右)。なお、個人情報保護の観点から画質を落としています。
今回は、とても貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました!

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