こんにちは、茂木です。今日は少し真面目な話を。
いま、山口県上関・田ノ浦の海で新たな原子力発電所の建設計画が進められている。この原発は、瀬戸内海の入り口にある美しい湾を埋め立てて建設される。
建設予定地の真向かいに位置する祝島(いわいじま)の人々は26年間、建設に反対してきた。田ノ浦の海は、昔から祝島の漁師にとっても最高の漁場とされてきた大切な海なのだ。そこがいま危機に立たされている。みなさんは、知っていますか?
多くの人は、この事実を知らない。メディアはほとんど報じていない。でも「建設に反対」の声をあげ立ち上がる人が増えてきているのも、また事実。
都市にいると、多くのモノが溢れていて、何不便なく感じる。けどよく考えてみれば、食べるものや、水や電力などのエネルギー等、生活に必要なモノのほとんどは都市周辺部いわば田舎からの供給に頼っていることが多い。とりわけ水やエネルギー供給のために犠牲になるのは過疎化する地域の場合が多く、そこには昔からの自然や人の暮らしというものが根付いている。今回の祝島の件もそうだ。きれいな海や人びとの生活をぶち壊して、電力エネルギーを生産するために原発を造ろうとしている。どうしても造らなければならないのか?その方法しかないのか?
いま祝島では、原発を作ろうとしている中国電力と、それに反対する人々との間でかなり緊迫した状況が続いている。
今回少しでも多くの人にこの現実を知ってほしいと思い、ここで紹介させていただく。
●U-STREAMで、生中継
http://www.ustwrap.info/multi/7222191::7083136
(※生中継がされている時間は、画像と音声が流れます。中継のない夜間などは、画面は暗くなります)
●田の浦で起きていることを書いたブログ
http://ameblo.jp/nijinokayaker/
2011年2月25日金曜日
2011年2月22日火曜日
海もいいけど、山もいい。
こんにちは、茂木です。
いま海では、新ワカメが食べごろとなってますね〜。今回は海ではなく、山の話を。
先週末、長野県の白馬にスキーに行ってきました。学生時代にはよくスノボに行ってたものの、スキーなんてやるのは、たぶん高校のスキー教室以来でして…。加えて、高所恐怖症の私はリフトやゴンドラが怖い!じゃあなんで行くの!?って言われると、雪山を見たかった、が理由になるのですが…。白馬五竜という、なんとも強そうな名前のスキー場に行ってきました。
私がトライしたのは、カービングスキーってやつです。みなさんはやったことありますか?従来の板よりもターンしやすく、面白かったです。最初は何をするにもぎこちなかったのですが、スピードに慣れてきたら結構いけました。でも白馬はオリンピック選手も輩出してたりするだけあって、全体的にレベルが高い人が多い気がしました。小学生くらいの子でも、いっちょまえのフォームで私を抜かしてゆくのですよね…。でもスキルよりも、自然を見ながら気持ちよく滑れたのがよかった!晴れていたので、眺めは最高でした。
余談ですが、雪山でみるインストラクターさんは、どうしてあんなかっこよく見えるんだろう。ゴーグルや偏光グラスが決めてなんだろうか?もちろんスキーが上手いのもありますが。舞台は違えど、海で働くダイビングのイントラさんもかっこよく見えますよね。こちらはウエットスーツ効果もあるのだろうか。
いずれにしろ、大自然の中で体を動かす姿は清々しく、いいものですね!これを機に、たまには山に滑りにいこうと思ってます。
2011年2月18日金曜日
映画『レイチェル・カーソンの感性の森』試写会。
こんにちは、茂木です。
この度、私が敬愛する海洋生物学者であり作家の、レイチェル・カーソンの遺作『センス・オブ・ワンダー』が映画化されたということで、試写会に行ってきました。
『センス・オブ・ワンダー』は、初めて読んだとき、なんて美しい本なのだろうと感動し、それから私の本棚の一番手に取りやすいところにおいてある大切な本です。
本書を読むまでは、世界で初めて農薬などの化学物質が環境に与える危険性を告発した『沈黙の春』が私のバイブルでした。この本はご存知の方が多いかと思います。でもこの『センス・オブ・ワンダー』を読んで以来、バイブルがそれへと変わりました。彼女が持つ自然に対する繊細な感覚に心奪われ、自分もそれに近づけるよう、心がけてきました。彼女から受けた影響は大きいのです。
今回映画化されたことを知り、これは観なきゃ!と思いました。生きている彼女に会えるような気がして、ドキドキしながら鑑賞しました。
この映画は、とてもシンプルでストレートな構成です。カーソンが余生を送ったメイン州の海岸にあるコテージで、主演女優のカイウラニ・リーが語るシーンが大半となっています。椅子に座りながら、自身のこと、自然の美しさなどを切々と語ります。シンプルゆえメッセージ性が強く、彼女の口から紡がれる一つ一つの言葉が、直球で心に入ってきます。
中でも私のお気に入りのシーンは、カーソンが甥のロジャーと共に、海岸生物と触れ合うシーンです。自然と向き合う静かな時の流れを感じることができて、とても好きです。
海のにおいや、鳥のさえずり、木々のざわめきが感じられる場面も多々あり、心地よくリラックスできます。
主演女優のカイウラニ・リーは、これまで18年もの間、カーソンのメッセージを伝えようと、一人芝居でカーソンの最後の1年を演じてきたそうです。日本では、2005年の愛知世界万博で上演されました。それを今回映画化するにあたり、彼女は細かい表現などを監督に修正されながら演じきりました。
何度か『センス・オブ・ワンダー』を読んでいる私は、カーソンのイメージがすっかり出来上がっていたのですが、映画を見終わり、リーがカーソンだったのではないか、と感じるくらいぴったりなイメージだと思いました。
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです。
―レイチェル・カーソン。
『センス・オブ・ワンダー』の中に出てくるこの言葉に、彼女が伝えたかったことのすべてが含まれているように思えます。
それは「自然と触れ合えば皆、自然と恋に落ちる。」というカイウラニ・リーの言葉にも通ずるものだと思います。
自然と直接触れ合うことが、自然を守る一番の近道ということ。私も普段海にいるとき、いつも海に「ありがとう」と思います。そういう気持ちは、直接触れ合わないと、わからないことなのかもしれません。なにげなくそこにある自然を愛おしいと思えるだけで、どれだけ生きることが楽しくなることか。
"「センス・オブ・ワンダー」=自然の美しさや神秘さに目をみはる感性" を忘れないで生きてゆこう、と改めて感じています。
海や環境に興味がある方は、ぜひ観にいかれてくださいね。
映画『レイチェル・カーソンの感性の森』公式ホームページ
http://www.uplink.co.jp/kansei/
(2008年/アメリカ/カラー/16:9/HD/英語/55分)
監督:クリストファー・マンガー(『ウェールズの山』、『ガール・フロム・リオ』)
脚本・出演:カイウラニ・リー/プロデューサー:カレン・モンゴメリー、カイウラニ・リー
撮影:ハスケル・ウェクスラー
配給・宣伝:アップリンク
2011年2月26日(土)より
渋谷アップリンクほか、全国順次公開
渋谷・劇場マップ
2011年2月17日木曜日
リレーコラム『潜魂(もぐりだま)』第30回を更新しました
第30回目は、屋久島で「屋久島ダイビングライフ」を経営している高久至さんです。
素潜りでひたすら深みを目指した大学時代のことや、屋久島のみならずこれまで感動した海のことを語っていただいています。ぜひご覧ください。
http://www.umi-mogura.jp/action/diary/diaryDetail?diaryPk=16371
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2011年2月3日木曜日
リレーコラム『潜魂(もぐりだま)』第29回を更新しました
第29回目は、北海道・知床で「知床ダイビング企画」を経営している関勝則さんです。
ガイドダイバーとして長年見てきた知床の海ならではの魅力や、またその変化などについて語っていただいています。ぜひご覧ください。
http://www.umi-mogura.jp/action/diary/diaryDetail?diaryPk=16331
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