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2010年11月22日月曜日

八景島のジンベエザメに会いに。


こんにちは、茂木です。

先月10月5日に、八景島シーパラダイスにて展示公開されたジンベエザメを、みなさんは見に行かれましたか?結構話題になってますよね。

私は先週末、見てきました!ジンベエザメは、今までいくつかの水族館で見ましたが、こんなに近くで見たのは初めて。さすがに感動しました。このジンベエくんは、千葉県館山市の定置網にかかり、波左間のいけすで飼われていた個体です。そのせいもあってか、非常に落ち着いた様子で泳いでいました。現在、体長5m弱でまだまだ大きくなります。

今回の展示にあたり、定置網にかかったジンベエザメを飼育するのは「かわいそう」と物議をかもしておりますが、八景島では最善の飼育に努めつつ、ジンベエザメの新たな生態の解明に取り組んでいます。

私も自宅で魚を飼っていますが、生きものはじっくり観察してみなければわからないことがたくさんあります。今回のジンベエザメについていえば、水槽内で想像以上に小回りのきいた泳ぎ方をするのが確認されています。これは大海原ではなかなか気付きませんよね。さらには、餌のオキアミを水槽に入れると、それを目視して寄ってきたり、プール内で動くものに反応するため、とても目がいいのでは?と考えられているようです。脳自体はそんなに大きくないようですが、実は予想以上にいろんな能力にたけた生物なのかもしれません。そしてこのジンベエザメは、沖縄の美ら海水族館のジンベエザメと同様、DNA鑑定をしているのだとか。そうすることで、どの辺から回遊してきたかなどを調査するのに役立つそうです。



餌は1日4回、柄杓でオキアミを与えているそうです。
ジンベエさん、よく食べてました。水ごと吸い込んで、エラから大量の水だけが濾されて出てくるシーンはなかなか迫力があります。まさに、どぅわ~っといった感じ。





「立ち泳ぎ」で食事するのは他館でも見たことがありますが、普通に泳ぎながらの食事風景は初でした。飼育係りにもよく馴れていて、びっくり。



ちなみに清掃ダイバーの吐く泡に興味をもって寄ってくるのだとか。うらやましいなぁ。

実は見ての通り、ジンベエザメが入っているのは、ショープール。そのため現在イルカショーは行われていませんが、アシカやセイウチ、ペンギンが出るショーは開催されています。
イルカについては、カマイルカがジンベエザメにぶつからない範囲でジャンプの練習を繰り広げていました。これは公開トレーニングという形で、一般のお客様も見学できます。現在はまだ行われていませんでしたが、後にシロイルカもトレーニングをしていく予定だそう。トレーナーの解説つきなので、ぜひご覧ください。面白いですよ。



現在八景島では、ジンベエザメとイルカたちが混泳できるようにトレーニング中なのです。これまでイルカはイルカプールで、ジンベエザメは魚類と一緒に飼われるのがスタンダードでした。もしコレが実現したら、水族館でまた新たな一歩が生まれます。他にそんなことしている水族館はありませんので。今後に期待しましょう。

そして近日、さらなるサプライズがやってくるのだとか!詳細は、コチラをチェックしてくださいね。

最後に、私的にヒットだったことを。ちょっとマニアックですが…。ジンベエザメの口角の膜を見られたことです。口を動かすごとに器用に閉じたり開いたりするのを見て、機能性高い体の構造に惚れ惚れしました。間近で見学できるからこそ気付いた特徴でした。あとは鋭く上を向く尾びれもカッコよかった~。



ショー会場に溢れんばかりのお客様。ジンベエザメの人気ぶりをうかがわせます。本当に触れそうなくらい近くで見られるので、思う存分見て、写真撮影に臨んでみてください。

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